<2025年6月更新>
本記事はプロモーションを含みます。
ギフテッド2Eの子どもは、非常に高い知的好奇心を持つ一方で、日常生活では育てにくさを感じる場面も少なくありません。
この記事では、わが家の体験を交えながら、2E児との向き合い方や家庭でできる具体的な工夫をご紹介します。
子どもの“凸凹”に悩みながらも、少しずつ前進してきた経験が、同じような思いを抱える方のヒントになれば嬉しいです。
この記事でわかることは…
- ギフテッド×発達障害=2E児の育児の難しさ
- 家庭でできる2E育児の具体例(5つの工夫)
- 我が家の実体験と、効果があった取り組み
そもそも2Eって何?という方はこちら↓
🧠 「2E(トゥーイー)」ってどんな子?
2Eとは、「ギフテッド(知的に優れた能力)」と「発達障害などの特性」の両方を併せ持つ子どもを指します。
✔ ずば抜けて突出した能力
✔ 極端に苦手なこと
の両面を併せ持っていることから、得意・不得意の凸凹が大きい傾向があります。
- ✅苦手な部分を「努力不足」や「ふざけている」と勘違いされやすい
- ✅マイナス面にばかり注目されがちで、才能に気づかれることなく過ごすこともある
- ✅ 感覚過敏・不安・人間関係などに困りごとを抱えがち
などの課題を抱えており、本人は生きづらさ、保護者は育てにくさを感じながら生活する場合が多いです。
📖 詳しくはこちらの記事で解説しています:

1. ギフテッド2Eの育て方と親の工夫
2E児は「二重の意味で例外的」な子供なので、

「発達障害」かつ「ギフテッド」なんて…例外の例外で情報もないし、子育てのハードルが上がるのでは?
と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、2Eの子への教育や支援で基本になるのは、
「得意なことを伸ばし、苦手なことは大きな障害にならないようサポートする」
という考え方。
発達障害を持つ子の育児でも、よく言われていることですね。
2Eの子の育児でも、この点は変わりません。
<関連記事>2Eの子の得意を育てる習い事について↓


1-1. 2E育児は親の負担が大きい
学校教育で「得意を伸ばす」ことが難しい
先ほどもご紹介した通り、日本の学校では「得意を伸ばす」教育はあまり期待できません。
日本の教育では、できない部分を底上げして、一定レベルの教育水準を保つことに重点を置いているからです。
保護者が才能に気づき、環境を整える必要がある
「得意を伸ばすこと]は、日本では保護者の力量に任せきりの状態になっており、
・保護者がその子の強みに気づく
・保護者が才能を伸ばせる指導者・環境を探す
ことが必要です。
情報も支援も少ない2E育児、それでも家庭でできる
ですが、通常の保護者は教育について知識もありませんし、ましてギフテッドの才能を伸ばす方法なんて知る由もなく…

発達障害への対応だけでも大変なのに、得意を伸ばす対応なんて、どうすればいいの?
発達障害の環境調整が、保護者の理解があれば家庭で可能であることと同様に、工夫次第で2E育児の「得意を伸ばしつつ、苦手をサポートする」ことはご家庭でも可能です。
具体的にはどのような方法でしょうか?
専門家の指導の下、ずぼらな私でもできて、効果的だった取り組みをいくつかご紹介します。
1-2. 家庭でできる2E育児の5つの工夫
【工夫①】知的好奇心を刺激して得意を発見・深堀りする
・博物館や科学館、美術館などに一緒に行く。
・色々なテーマの映画や本に触れられるようにする。
・好きな分野の検定を受ける、資格を取る。
・大学などの公開授業を受けてみる。
例えば…

科学への興味の有無に関わらず、展示が豊富で何かしら「刺さる」科学館。
丁寧に見ると、丸一日あっても足りません。
【工夫②】学校以外にも広い世界があることを知らせる
・年齢が違う人、学校外で自分が所属できるグループを見つける。
(趣味のサークル、習い事、ボランティア活動など、オンラインも可)
・学校外のコンテストに出場する。
・大学や企業などが主催するイベントに参加する。
例えば…
東京大学先端科学技術研究センター中邑研究室が実施する現在の学校教育と違った学びを提供するプログラム。
自治体や企業と協賛した体験型プログラムやスカラシップなどもあり、我が家ではサイトをこまめにチェックして参加を目論んでいます。
【工夫③】学びやすいスタイル・教材を見つける
・苦手なことについて把握し、切り抜ける方法を一緒に考える。
・得意なことは学年の学習範囲で制限をせず、積極的に勉強してみる。
(ネット、本、YouTubeなどを活用)
個性に合わせて勉強できる評判の教育システム2つをご紹介します↓↓
手軽に良質な授業が受けられる無学年学習|スタディサプリ

こちらは追加料金なしで小学校から高校までの授業が受けられる無学年学習方式を採用。
月あたり1815円(税込)~で、学年が上がっても料金は変わりません。
自宅のPCやタブレットで受講可能です。
★★★★★★★★★
発達障害に特化したサポート|天神

こちらは、発達障害を持つ子の学習支援で定評のある学習システムです。
得意な科目を先取り学習、苦手な科目をさかのぼって復習することが可能。
視覚的に把握しやすい表示、自動音声読み上げ機能など、発達障害を持つ子に嬉しいサポートがありながら、自分のペースで勉強ができます。
【工夫④】子供の世界のよき理解者になる
・レベルが高すぎる話、マニアックすぎる話は、同年代の子供には理解してもらえないので、保護者が話し相手になれるようにする。
・話について行くことが難しい場合でも、話を聞く姿勢を見せる。
【工夫⑤】家庭を心と体の安全基地にする
・外では色々な生きづらさを感じている分、家庭は居心地よく、落ち着いて過ごせるようにする。
・睡眠・食事を十分にとり、体調を整える。
<我が家2E男子は…>
息子は元気に学校に通っていますが、基本的に集団行動が好きではありません。
長い休みが終わる頃には決まって「あー、学校始まるの嫌だな。」と言います。
先日は「もし家がゴキブリだらけだとしても、家の方が居心地がいいな。」と言っていました(いつも表現が独特すぎて面白いです笑)。
家や家族を好きでいてくれている…という意味では、成功しているのですが、そこまで学校が嫌なのか…と、不憫にもなります。
親の方からは「学校に行きなさい」と言いませんが、自分で判断して学校に行っているので、本人が休みたいと言うときは休ませてあげています。去年の欠席は年間で12日でした。
2. 子どもが本来の力を発揮できる環境とは?
ここまでお話ししてきた2E育児の工夫は、児童精神科の医師や療育の先生から伺って、私が実践してきたことでした。
その中でも、特に強調されたことを最後にご紹介させてください。
2-1. 心身の安全基地がすべての土台になる
その中でも一番大事だと強調されたのは、「心身の安全基地を家庭に作る」こと。
安心して休ませ、心身のコンディションを整えることです。
心身のコンディションが整わなければ、得意を伸ばすことも苦手をカバーすることも難しくなり、その子本来の力を発揮することができないからです。
2次障害を防ぎ、落ち着いて成長できる環境に置かれた子は、子供自身の力で成長していくことができます。
2-2. 話を聞くことで信頼関係が築かれる
心身の安全基地で親御さんに実践してほしいのは、「良き理解者になる」ため、子供の話を聞く姿勢を示すこと。
親子の信頼関係が強くなり、自己肯定感を保つ観点からとても大切なのだそうです。
通常の育児と同じ基本的な話で、なんだか拍子抜けしたかもしれません。
私もこの話を専門家から伺ったときは、

え?そんなこと?もっと専門的なことを教えてくれるのかと思った…
というのが正直な感想でした。
ですが、これを基本に子育てをしていると、やり過ぎたり道を外れることがありませんし、肩に力が入りすぎてしんどくなることもありません。
いかがでしたか?
これからも発達特性を持つ子の育児に、少しでも役立つ情報を配信していきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
関連記事はこちら↓


