<2024年4月更新>
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発達障害・グレーゾーン・2Eのお子さんについて
うちの子の、得意なことっていったい何だろう?
子供の好きなこと・強みをどうやって伸ばしてあげればよいのかわからない。
このようなお悩みはありませんか?
「発達障害を持つ子の子育ては、苦手克服より得意を伸ばすことが大切。」
なんて言葉を、本やネット記事などで読んだことのある方も、多いのではないでしょうか?
この記事を読んでいただけると、
について知って頂くことができます。
人とは違った才能を持つ子が多いと言われる凸凹さん達。
お子さんの得意なことを見つけて伸ばしてあげることができれば、自信をもって、自分らしく生きていくための大きな原動力になりそうですね。
この記事を書いている私さとは、ASD+ADHD・2Eの特性を持つ男子学生の母で、ライターです。
私立中高一貫校に通う息子は、WISCⅣの凸凹差が大きく(高低差40以上)、幼少期から得意なことを伸ばす方法を親子で模索してきました。
1 発達障害を持つ子の「得意なことを伸ばす」のが大切な理由
発達凸凹のある子供を育てていると、とにかく「苦手なこと」を指摘されがち。
凸凹さんの「苦手なこと」は、極端で目に付きやすく、苦手なことが原因になって困りごとが出て来るのですから、親御さんは気になりますよね。
もちろん、「苦手なこと」を見つけてサポートする必要があるので、「苦手なこと」を把握するのはとても大切なことです。
ただ、「苦手なこと」が気になるあまり、「苦手なこと」の克服にばかり意識が集中していないでしょうか?
1-1 得意があるから他のことも頑張れる
児童精神科の医師や療育の専門家は
「苦手の克服より、得意を伸ばすことに力を入れて。」とアドバイスをすることが多いようです。
苦手なことに注目するよりは、得意なことに注目してもらうよう視点をかえてはいかがでしょうか。得意なことをやっているとやる気が出てきます。そして楽しくなってきます。その楽しさは、子どもだけでなく親にとっての楽しさにもなります。そうすると、笑顔になります。自己肯定感が育ちます。
Q80:自閉症について教えてください ⑥苦手なことは頑張らせた方がよいでしょうか?|一般社団法人 日本小児神経学会 (childneuro.jp)
子供は得意なことを認められるからこそ、苦手なことも少しだけ頑張ってみようかという気になります。
凸凹のない子供でも、大人でも、人は認められば自信が持てて前向きになれますね。
自分の苦手なことばかり指摘され、苦手なことばかり練習させられると、ダメな自分を突き付けられているようで、辛くなってしまいます。
まして発達凸凹のある子は、極端に苦手なことがあったり、叱られることが多く、自尊心が低くなりがち。
前向きに自分の持つ課題に取り組むには、まずは得意なことをしっかりやって、得意を伸ばす。
強みを通して自尊心を保つことが大切。
というわけです。
1-2 苦手克服は大変な割に、うまくいっても平均値にしかならない
苦手克服のために努力をすることが必要な場合もあります。
多少努力すればできるようになる。
それが出来るようになると社会生活がスムーズにいく。
マスターすれば、本人が行きやすくなることもあると思います。
ですが、発達凸凹のある子には、努力してもあまり上達が期待できないことがあります。
大変な思いをして苦手に取り組み、最大限に上手くいって、平均値に近づくかな?というところでしょうか。
平均値にも届かないことが多いでしょう。
持って生まれた苦手を把握できていれば、環境を整えることで調整したり、人に助けを求めるスキルを身に着けたりすることで、解決できる場合も多いです。
欠点が直しにくいのが発達障害の特徴ですから、欠点に注目する限り、生きづらくなる一方です。日本の親や教師は、欠点のない子どもを育てようとします。算数が得意で国語が苦手な子どもがいると、「国語も算数並みにできるようにしなさい」と言います。
でも、それでいいのでしょうか? 得意な算数を伸ばした方が、社会に出てからのアドバンテージになります。
受験だって、数学がめちゃくちゃできれば東大に受かります。親や教師は、苦手科目がない子が東大に受かると思い込んでいますが、実は数学で高得点を取れる方が合格の可能性が高いのです。
わが子が「発達障害」とわかったら考えるべきこと 和田秀樹「苦手なことを諦めれば東大に入れる」 | 子育て | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)
1-3 得意なことを伸ばすことが将来につながる可能性
特性を持っているということは、「普通の人にはない可能性を持っている」ということでもあります。
発達特性を持つ人で類まれな才能を持ち合わせ、色々な方面で活躍している人がいます。
実業家、研究者や芸術家など、平均的な人では到底達成できない成果を上げる人達です。
そのような人に将来なるかどうかは別にして、発達凸凹のある子供たちの得意な面を伸ばすことは、凡人では到達できないレベルに行くことができる可能性を秘めています。
そして、「得意を伸ばすこと」は、本人にとって向いている、楽しいことでもあるので、「苦手克服」より、主体的で楽に取り組める、効果が出る可能性も高いと言えます。
2 得意なことの見つけ方・伸ばし方
発達凸凹さんの保護者の方から、
発達特性のある子にとって、得意を見つけることが大切なのはわかるけど、得意なこと・強みが見つからない。
という声を聞きます。
わが子の苦手なことばかりが目立って、人よりできることなんて見つけられない。
そんなふうに思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2-1 「好きなこと」「夢中になれること」でよい
子供のうちから「人より圧倒的に優れていること」を見つける必要なんてありません。
大抵は、好きなことを夢中で続けていくうちに、それがどんどん強みになっていくのです。
夢中になっていることは、大人が見て将来役立たないように思えることでも構いません。
幼少期の興味は枝葉が分かれていき、色々な方向に発展していくからです。
機械のボタン、街中のマーク、エアコンの室外機などなど…
凸凹さん達が興味をもつことはマニアックですよね。
大人が見ると何が面白いのか理解できないこと、「くだらない」と感じることでも、お子さんが目を輝かせて夢中になっていることを大切にしてあげてください。
子供が心から楽しんでやっていること、ずっとやりたがることを、
- 親子で一緒に楽しむ
- 楽しめる環境を整える
- もっと深堀りする
このようにしていくと、子供の強みに進化していく可能性があります。
具体的には…
応援するために、難しいことは必要ありません。
<我が家の場合>
息子は凸凹さん達に比較的多い、「鉄道オタク」です。
今ではお金をためて、計画を立て、日帰りの鉄道旅に出かけていきます。
スケジュール管理が苦手なはずの息子が、旅程を緻密に組み、下準備をしっかりして出かけていく姿を見ると、はかり知れない可能性を感じます。
「算数が好きとか、英語が好きとかなら、将来に役立ちそうだけど、鉄道ではねぇ…」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
鉄道から日本の地理や、物理に関心を持つようになり、得意にもなりました。
英語が得意なので、SNSを使って、日本の鉄道を英語で海外に紹介しようと計画中です。
鉄道好き。意外にいろんな方面で伸びしろがあります(笑)。
今、プラレールやトーマスに夢中の凸凹さん達も、きっとそこから世界が広がっていくのではないでしょうか。
2-2 WISCなど検査の結果から分析する
WISCや発達検査を受ければ、指標の高低から、得意なことをおおよそ予測することができます。
WISCによってどんなことが分かるのか、それぞれの指標の内容など具体的にこちらの記事で説明しています↓↓
検査結果について、専門家による評価を受けると、お子さんの得意なこと、将来強みになりそうなことが具体的に見えてくるのではないでしょうか。
2-3 色々なことをやらせてみる
色々な体験をさせてみることで、自分の好きなことをお子さん自身が見つけることもあります。
興味を持ったこと、取り組みやすそうなことを、無理のない範囲で取り入れてやってみましょう。
習い事
お子さんの「やりたい」を習い事の中で見つけられれば、手軽に強みを伸ばせるチャンスになります。
発達障害を持つお子さんでも習いやすい教室をご紹介しています。
大人気のプログラミング教室についての記事です↓
手軽にオンラインでも始められる英会話教室について↓
習い事全般については、こちらの記事もどうぞ↓
STEAM教育
今、大変注目されているSTEAM教育をご存じですか?
STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字をつなげた造語で、これら5つの領域を重視する教育方針のこと。
学習領域にとらわれない学習法で、子供の意欲を引き出し、個々の感性と思考力を育成することを目的としています。
子供の知的好奇心を刺激し、その子の興味に応じた学習ができるので、発達凸凹のあるお子さんにも相性が良いとされています。
教科にとらわれない、子供の意欲を重視した学習法なので、お子さんの「夢中になれること」を追求した学びが得られるかもしれません。
STEAM教育が自宅で手軽に受けられます↓
好きな遊びを見つける
キャンプ・サップ・農業体験・そり・ボルダリングなど、アウトドア系で心身の発達にも良い遊びをご紹介しています↓
スライムやボールプール・ルーピング・スロープトイなど、楽しくて発達にも良いおうち遊びをご紹介しています↓
LEARNのイベントに参加してみる
東京大学先端科学技術研究センターが子供たちの学びの場を提供しています。
個別最適な環境の中で、自信を持ち、自分の好きなことから学べる中で能力を伸ばすことができるイベントを全国で開催。
検定を受けてみる
自分の好きなこと、得意なことに合った検定があれば、目標に向けて努力し、達成する過程を経験できるので、成功体験を積むことができます。
凸凹さん達は、曖昧な事より具体的でわかりやすい事を好む子が多いです。
「△△点以上で合格」という基準が明確で、自分の実力が「○○級」と数字ではっきり分かる検定は、わかりやすく、自信を持ちやすいようです。
今、巷では色々な検定があるのですね。
といった、比較的よく知られているものから、
- プログラミング検定(ジュニアプログラミング検定・日商プログラミング検定)
- ニュース時事能力検定
- 歴史能力検定
- 理科検定
- ことわざ検定
- 野球知識検定
- くるまマイスター検定
など、ユニークなものもたくさんあります。
博物館・科学館に行ってみる
断然おすすめなのは、東京の日本未来科学館です。
こちらは、丁寧に展示を見て、体験していくなら1日いても時間が足りません。
宇宙・地球環境・気象・素粒子・ニュートリノ・細胞・脳の構造・インターネット・ロボット・アートなどなど色々な領域の展示を見て、体験して、様々な世界に出会うことができます。
小さな子から大人まで、それぞれの好奇心を掻き立てられる施設です。
いかがでしたか?
子供の興味関心は年齢と共に変化していきます。
その都度、夢中になることを一緒に楽しんで、お子さんの「得意」を見つけ、伸ばしてあげることができるといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。