<2024年6月更新>(本ページにはプロモーションが含まれます)
お子さんに何か気になる点があって、
「この子、発達障害かも?」
と思っても、
誰に相談すればいいのかわからない。
もし本当に発達障害だったら…と思うと気が重くて、次の行動に移せない。
という声を耳にします。
この記事を読んでいただければ、
について知って頂けます。
すべきこと、しない方が良いことがわかって頂けると…
とりあえず保護者がやるべきことはきちんとやっているから、焦らずわが子と過ごしていけば大丈夫!
と、安心して日々の育児を続けていただけるようになるので、是非読んでみてください。
この記事を書いている私さとは、ASD+ADHDの特性を持つ男子学生の母で、ライターです。
3歳で診断を受けた息子は現在、私立中高一貫校に元気に通っています。
このブログでは、小さな凸凹ちゃんの保護者様に役立つ情報をお届けしています。
「この子、発達障害かな?」と思ったら、最初にすべきこと3つ
1 困っていることを書き出す
何を書き出すのか?
・お子さんの発達で気になること
例)言葉が出ない、お友達に興味がない
・子育てをしていてしんどいこと
例)夜寝ない、激しく泣き叫んで泣き止まない
※上のようなエピソードがあれば発達障害、というわけではありません。
この二点について、書いていきましょう。
些細だと感じることでも大丈夫です。
ちなみに私の場合、二歳半の時点で30個程度になりました。
なるべく多く書き出す→優先順位をつける
相談したいことには優先順位をつけておきましょう。
気になることすべてについて専門家に相談に乗ってもらうのは、時間的に不可能なためです。
相談時間はたいてい限られており、気になることすべてに答えをもらうことは難しいです。
一番困っていることを聞けなかった…ということが無いようにしたいですね。
ただ、気になることを書き出す際はできるだ多く書き出す方がよいと思います。
アドバイスをもらえるかは別として、お子さんについての情報をできるだけたくさん用意しておくため、そして、自分の中でお子さんの情報を整理するためにも、気になることはできるだけ多く書き出すことをおすすめします。
2 発達障害について情報を集める
ネットによる情報収集【厳選】おすすめサイト3つ
ネットによる情収集をされる方が多いと思いますが、発達障害の症状などを調べる際には、児童精神科医や小児科医など専門家が書いた情報、あるいは監修した情報を参考にするのが安心ですね。
とは言え、専門家の情報は内容が正確でも、ちょっと難しくてはじめのうちは解りにくいものもあります。
ここでは信頼できる内容で、かつ初めての方でも分かりやすい、さとのおすすめサイトをご紹介します。
★メディカルノート
専門家の先生が書かれています。
↓年齢別の特徴などが書かれていてとても分かりやすいです。
↓本田秀夫先生の記事はこれ以外にもたくさんあるので、お時間があれば読んでみてください。
★スマイルナビゲーター
大正製薬さんのサイトです。
自閉症スペクトラム(ASD)について、非常に分かりやすく書かれています。
基本的な対応方法などもわかりやすく、読みやすいサイトです。
★どんぐり発達クリニック
年齢ごとの発達状況や気を付ける点が説明されており、とても参考になります。
3 自治体の相談窓口などに連絡
・早めに相談を
市や区のHPの「障害のある方向け」のページを見てみると、子供の発達についての相談窓口が掲載されています。
「療育センター」「子育て支援センター」「児童相談所」「区や市役所の子育て課」など名前は様々です。
意外に思われる方も多いのですが、「児童相談所」は虐待だけでなく、子供の発達の相談に乗ってくれる機関です。
大切なのは、
疑問を持ったら早めに連絡してみること
理由は、窓口に連絡をしてから初診まで、数か月から半年くらいかかるのが普通だからです。
「相談しようか、どうしようか。」と悩んだ末、「やっぱり相談する!」と決死の覚悟を決めても、そこから数か月待ちます。
基本的には診断がないと、療育も始められないので、療育を受け始めるのは、初診からさらに数か月後です。
例えば…
子供のことで悩み始めてから半年以上経つな…。
やっぱり相談窓口に電話してみよう!
相談を受け付けました。初診と発達検査は6か月先です。
<6か月後…>
発達の凸凹が気になるようなら、療育教室に通ってみますか?
今いっぱいなので、空きが出るのが4か月後ですね。
相談するまで半年も悩んだのに、相談してから療育までさらに8か月もかかるのね。
悩み始めてから療育まで1年以上も経ってしまうなんて。
早期療育が大切と言われている中、長い期間「待つだけ」なのはもったいない気がしますね。
それならば、とりあえず診察の予約だけとって、診察までの間に情報収集をしたり、ゆっくり考えてもいいと思いませんか?
窓口に相談をすれば、自治体によっては初診を待つ間の子育て教室を紹介してくれたり、専門家が育児相談に乗ってくれる場合があります。
診断が出る出ないにかかわらず、「子育てしにくい」と感じていることに変わりはないので、専門家の話を聞く機会があるのは助かりますね。
息子と私も初回の診察を待つ間、このような教室や相談会に参加させてもらいました。
発達特性のある子の育児について知らないことだらけだったので、とても助かりました。
・相談に必要なもの
窓口に連絡する際には、
首の座りや寝返り、ハイハイ、歩き始めた時期、おしゃべりを始めた時期など簡単な成育歴を母子手帳で確認して、簡単にまとめておいてください。
なぜこの作業が必要かと言うと、これから始まる、
でその都度、繰り返し聞かれるからです。
一元化してほしい…とは思うものの、人が変われば何度も聞かれ、問診票に書くことになります。
エクセルなどにまとめて、成長と共に書き足していくのが楽で、おすすめです。
・相談後の流れ
一般的には以下のような流れになることが多いのではないかと思います。
気になることの簡単な聞き取り(窓口の職員)
↓
心理士・保健師などによる詳しい聞き取り
医師による診察(子供の様子を診る・保護者の話を聞く)
↓
発達検査(必要と判断されれば)
↓
再診(ここで診断がおりる場合もあります。診断をしないようお願いできる場合もあり。)
※あくまで一例です。このような流れをたどらない場合もあります。
相談後の流れについては、よろしければ、こちらもご参考にどうぞ。
「この子、発達障害かな?」と思ったときに、しない方がよいこと3つ
さて、ここからはおまけ的な内容になります。
お子さんの発達障害を考え始めた時、対応が遅れたり、お子さんに悪影響を与える原因になってしまう行為が存在します。
そこで、そちらについても触れておきたいと思います。
1 ママ友(祖父母)に相談
・「みんなそうだよ。」が危ない
ママ友は、子育てをする中で力になってくれる存在。
わが子の成長について相談する場面もあると思います。
「うちの子、まだおしゃべりをしないんだよね。」
「些細なことでも泣き始めると、ずっとぐずぐず言っていて。」
ママ友さんに共感してもらえたり、元気が出る言葉をもらえることも多いですよね。
「みんなそうだよ。うちなんてもっと大変だったよ。」
と言われたりして、「考えすぎだったかな?」と思うこともあるかも。
ですが、
「うちの子、発達障害なんじゃないかと思って…。どう思う?」
と相談されて、
「そうだね。私もそう思うよ。」
と答えるママ友さんって、どれだけいるでしょうか?
・ママ友には発達障害の有無はわからない
そもそもママ友さんには、あなたのお子さんの発達障害の有無を判断することはできません。
1つ目の理由は、自分の子やそのお友達など、ごく限られた子としか接しておらず、接した子の多くは健常児だからです。
発達障害を持つ子供は、特性が本当に様々なので、保育園や小学校の先生のような多くの子供に接している人でも気づけないことがあります。
学校や保育園で、発達特性を持つ同級生を数人見かけた程度のママ友には、判断できないのが普通だと考えてください。
2つ目の理由は、発達障害の有無は、医師の診断でしか確定できないからです。
発達支援に関わっている心理士や療育の先生など専門家でさえ、自分の判断で「障害があります」と断言しないのが普通です。
ママ友と同じ理由で、おじいちゃんやおばあちゃんなど子育ての先輩に相談することもあまりおすすめできません。
・対応の遅れにつながる
人間はつい自分の信じたい情報に乗ってしまう生き物なのだそうです。
ママ友さんに慰められて「考えすぎかな。」と思うと、その時はホッとして元気が出るかもしれません。
ですが、根本的な不安は先延ばしのまま。
そして、わが子への対応は遅れてしまう…ということになりかねません。
対応が遅れて支援が適切になされないと、子供も親も辛い状況が続きますし、2次障害の危険性も増してしまいます。
2 厳しく叱って「なおそう」とする
「こんなに言うことを聞かないのは、親を甘く見ているからだ。」
お子さんが反抗したり、頑なに言うことを聞かないとき、このように感じる人もいると思います。
専門家に相談する前は、私もそう考えてしまう時期がありました。
しかし、このように考えてしまうと、
「厳しく叱って、大人は怖のだと分からせなくては。」
という思考になり、聞き入れるまで厳しく叱ることになります。
子供が頑なに聞かなければ…、𠮟責がどんどんエスカレートすることになりませんか?
実はこれでは、自分がなぜ叱られたのか、どうすればよかったのか、かえって子供に伝わりにくくなってしまいます。
発達障害を持つ子の多くは、大きな声で怒鳴られることが健常児より苦手で、怒鳴られているせいで内容が頭に入ってこなかったり、厳しくされることが続くと2次障害を引き起こしてしまう場合もあります。
それに、発達障害の子供が言うことを聞かない(聞けない)のは、そもそも大人を甘く見ているとか、そんな理由ではありません。
叱られている内容が分からなかったり、自分の思いが強かったり…。
子供自身もどうしたらいいのかわからず混乱しているのです。
叱るよりまずは落ち着かせ、わかりやすい方法で説明する方が効果的な場合があります。
言うことを聞かない場合の対策として、こちらの記事もどうぞ↓
3 保育園や幼稚園、学校の先生、保健師さんの言った「大丈夫」を信じ込む
育児のプロであり、たくさんの子供を見ている方々なので、相談することがダメ、という意味では決してありません。
集団生活の中で気になることを指摘された場合には、配慮をお願いしたり、連携して環境を整える必要があります。
ただ、「大丈夫だと思います。」と言われたときには、少し注意が必要です。
その大丈夫が、最終的な結論にはならないということを気に留めておいてください。
小さな頃に集団では問題がないと言われても、おうちの方は違和感を持ち続けていて、結局、思春期や大人になってから発達障害が判明する、というパターンをよく耳にするからです。
幼稚園、保育園や学校の先生、保健師さんは、一般的な子供の保育についてはプロであっても、発達障害についての理解は、その人によって差があります。
また、先ほどもお話しした通り、発達障害の有無の判断は、医師にしかできません。
<我が家の場合>
息子は1歳半で言葉が出ず、夜寝ない、共同注視がないなど、心配な点がたくさんありました。
(療育機関ではない地域の子育てセンターで)保健師さんに相談をしましたが、怪訝そうな顔で
「この年齢なら、そんなもんじゃないですか?」
と言われて終わり…だったことがあります。
直後に引っ越して、別の自治体の保健師さんに相談すると、すぐに療育センターに繋げてもらえました。
息子は、見る人が見れば、ピンとくる状態だったのだと思います。
同じ保健師さんでも最初に相談した方は、(話の内容から考えて)発達障害についての理解が足りていなかったように感じます。
いかがでしたか?
今回は「この子、発達障害かな?」と思ったときに最初にやるべきこと&しない方がよいことについて、お伝えしました。
この記事が、読んでくださったあなたのお役に少しでも立つことがあれば、こんな嬉しいことはありません。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。