【発達障害と中学受験ブログ②】塾選びのポイント~どんな塾が合う?

中学受験

<2024年4月更新>

<本記事はプロモーションを含みます>

 

発達障害を持つお子さんについて

 

中学受験をさせたいと思っているけど、大手の集団塾でやっていけるのかな?

 

子供に合った塾を探したいけど、どんな塾が合うのかわからない。

集団塾が難しい場合には、何か良い勉強法はないかな?

 

このようなお悩みはないでしょうか?

 

この記事をお読みいただくと

  • 発達障害を持つ子供は大手集団塾でやっていけるのか?
  • お子さんに合った塾とはどんな塾なのか?
  • 集団塾が難しい場合の勉強法

について知って頂くことができます。

 

この記事を書いている私さとは、ADHDとASDの特性を持つ2Eの息子の母で、ライターです。

息子は現在中学受験を経て、私立中高一貫校に通っています。

 

1 発達障害を持つ子の中学受験、集団塾で大丈夫?

 

結論から言ってしまうと、子供の特性塾の方針によります。

 

集団塾で問題なく勉強して中学受験を突破する子もいれば、一定の条件が揃えば集団塾に通える子集団塾が全く合わない子と、様々です。

 

  • 学校の通常学級では友達から浮いているけど、塾では生き生きしている
  • 大手集団塾は合わなかったけど、面倒見の良い小規模集団塾に変わって、良い先生に出会えた

このようなパターンがあるので、その子に合った塾を選ぶことも大切です。

 

1-1 中学受験には可能であれば集団塾がおすすめ

 

中学受験の場合、可能であれば集団塾に通うことをおすすめします。

 

集団塾は

  • 合格までに必要なカリキュラムがしっかりしていること
  • 周りとの競争効果によりモチベーションを維持しながら勉強できること
  • ある程度データを持っているので、合格可能性の高い学校を判断しやすいこと

などの点で、中学受験の子供の学習にはとても有効だからです。

 

1-2 大手集団塾でやっていける子も一定数いる

 

中学受験では、進学実績のある大手集団塾に入塾することが近道のようにも思えます。

そして、大手集団塾で十分やっていける発達凸凹さん達も中にはいるのです。

 

塾は学校と違い、学業成績によってクラスが分かれたり、先生も成績の良い子ほど評価するので、勉強が得意な子には、学校より塾の方が居心地が良い場合もあります

 

しかし、大手集団塾は丁寧に勉強のフォローをしてもらいたいという要望には応えられない場合が多く、以下のような点で凸凹さん達は躓きやすいと言えます。 

 

  • 通常はやりきれないほどの大量の宿題が出る
  • 大量の教材を配られて管理が大変
  • 夜遅くまで長時間の授業がある
  • 間違い分析、弱点補強のような勉強をするのが難しい

 

凸凹のないお子さんでもこのような点は難しく、親のサポートや家庭教師、個別指導などでカバーしている子も多いです。

 

難しいようであれば、大手集団塾ではなく、ある程度個別に配慮してくれる集団塾を探すという手もあります。

 

1-3 凸凹さんに合った集団塾を探すコツ

 

「発達障害の子を受け入れます」と積極的に言ってくれている塾があれば安心ですが、表立って言わなくとも、実は発達障害の子をよく見てくれる塾はあります。

 

<発達障害を持つ子に向いている塾の特徴>
  • 習い事との両立など、様々なニーズを持った受験生が在籍している
  • 合格実績だけがセールスポイントではない(難関校以外の受験生も尊重される)
  • 1クラス当たりの人数が少ない
  • 保護者の問い合わせに対し、「授業を妨害することが無ければ受け入れる」など、条件付きでも受け入れを明言してくれる
  • カリキュラムが確立しており、1週間でやるべきことがはっきりしている
  • 先生が経験豊か(色々な子供に対応してきた経験がある)

上記はあくまで目安とお考え下さい。あてはまる塾がすべて受け入れてくれるというわけではありません 

 

このような塾は正直なところ、大手集団塾に比べ合格実績では劣るかもしれません

ただ、大手集団塾は優秀な子供が多く入るため合格実績が高いという面もあり、それ以外の塾の指導力が劣るというわけではない場合も多いのです。

 

合わない環境に身を置いて、心身の健康を損なったりするようでは、受験生活が続けられませんし、合格後の中学校生活にも影響が出てしまいます

カリキュラムがしっかりしており、ある程度ノウハウが蓄積されている塾であれば、本人の頑張り次第で難関校に進学することもできます。

 

塾選びは、中学受験で何を重視するかというご家庭の価値観の問題を多分に含みます。

何を重視して塾を選ぶのか、一度整理してから塾を探されることをおすすめします。

 

1-4 集団塾で個別にサポートをしてもらうことは可能か?

 

集団塾でも、授業に支障が出ない範囲でサポートしてくれるところはあります

ただ、その塾や先生によって様々ですので、入塾前によく話を聞いておくと安心ですね。

 

 

<我が家の場合>

息子は中規模の集団塾に通っていました。

授業の中で「先生の解説を聞きながら、教科書の重要事項にラインマーカーをひく」という作業が苦手でした。

教科書が真っ白のまま塾から帰ってくるので、先生に相談したところ、

「あらかじめラインマーカーを引いた紙を渡すことはできますが、そうすると本人が話を聞かなくなる心配があるんですよね。」という先生の回答。

しばらく様子を見てみてみることにしました。

マーカーは3分の2くらいは引けるようになってきたし、成績的には問題がなそうだったので、そのまま授業を受けさせることにしました。

 

いまだにそれが正解だったのかは、わかりません。

ただ、ある程度はマーカーを引いて授業を受けることができるようになったこと、授業内容はきちんと理解できていたことから、これで良かったのかなと思います。

 

このように心配事があるたび、塾に相談し、その都度対応してもらいながら3年間集団塾に通い続けました。

 

その次の年から、塾は塾生向けのページにマーカーを引いた教科書の写真を事前に載せるようになりました。

 

1-5 集団塾+家庭教師で対応する手もある

 

「宿題をこなせない」「成績の面で不安がある」「スケジュールの管理が難しい」という場合には、集団塾+家庭教師という形もおすすめです。 

 

我が家でも集団塾に加え、一定期間ですが家庭教師の先生のサポートをお願いしました。

 

経済的な面が気になるところですが、集団塾のオプション授業をなるべく抑えベーシックなものにして、塾の方の課金をあまりしませんでした

その分、家庭教師の先生にフォローしていただくようにしたので、経済的な負担は大きくなりませんでした

集団塾の講座をベーシックなものに抑えることによって、勉強量をこなせないことから来るカリキュラムの「消化不良」を防ぐこともできました。

 

家庭教師の先生には主に

  • 勉強のスケジュール管理
  • 弱点部分の補強
  • 塾の勉強でわからない部分の解消

をお願いしました。

 

最近では、家庭教師でもオンライン受講が可能なので、従来であれば、おうちの方が留守で家庭教師の先生を家に上げられない…という時間帯でも勉強を見てもらえて、とても利用しやすくなっています。

  

家庭教師の先生を探すのは、発達障害に理解のある派遣先が安心です。受け入れてもらえるか問い合わせたり、理解のある先生か確かめる必要がありません。

 

 

発達障害専門のコースがあり、それぞれの特性に合った指導をしてもらえます。

オンライン派遣が選べる家庭教師で、派遣型は全国各地に展開しています。

 

また、体験授業は実際に担当する講師が行うという点が珍しいです(通常は本部職員などが行います)。

授業を受けてみて相性を見極めてから始められるのは、とても安心できます。先生との相性を慎重に判断したい凸凹さんには、嬉しいポイントですね。

 

ご検討の際は、とりあえず体験授業を受けて見られることをおすすめします。 

  

 

<個別指導塾は?

個別塾をご検討中の方もいらっしゃるかもしれません。個人的には、個別指導塾より家庭教師の方がおすすめです。

個別塾は基本、2~3人の生徒に1人の先生が付くので、上手く質問できる子がたくさん先生に指導してもらえる傾向があります。

質問をすることが苦手でマイペースなわが子には合わないと判断し、我が家は家庭教師を選択しました。

  

 

 

2 集団塾が難しい場合はどうする?

 

集団塾が難しい場合には、

  • 家庭教師だけで対策をする
  • 集団塾のオンライン講座と家庭教師を併用する

あたりが現実的な選択肢かな、と思います。

 

2-1 家庭教師だけで進める場合 

 

家庭教師だけで中学受験を勧める場合は、

中学受験までのカリキュラムのある派遣会社を選び、中学受験の経験豊富な先生

探すことをおすすめします。

 

 

2-1 集団塾のオンライン講座+家庭教師 

 

個人的には集団塾のオンライン+家庭教師はおすすめです。

コロナ禍以降、塾のオンライン講座がとても充実しています。

ペースメーカーに集団塾のオンライン講座を受講し、その塾のカリキュラムを利用するのはいかがでしょうか?

オンライン受講の場合、テストだけ塾に受けに行くということが可能な場合も多いです。

 

集団塾がどうしても合わないというお子さんは、

塾のオンライン講座と模試をペースメーカーに、

家庭教師の先生にスケジュール管理や弱点の補習をしてもらう

というやり方もご検討頂ければと思います。

 

 

 

 

 

いかがでしたか?
この記事があなたのお役に立つと嬉しいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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