発達障害の子の習い事にピアノが最適!理由とおすすめ教室【経験談】

発達障害・グレーゾーン・2E児

<2024年2月更新>

(本ページはプロモーションを含みます。)

 

発達障害を持つ子に、何か好きなことを見つけてあげたい。

ピアノを習わせたいけど、特性があるから難しいかな?

こんなお悩みをお持ちの方、いらっしゃいませんか?

 

この記事をお読みいただくと、

  • 発達障害を持つ子(グレーゾーン、ギフテッド2Eも含む)の習い事にピアノをおすすめする理由
  • 発達障害を持つ子がピアノを習って、実際にどういう変化があったか
  • ピアノ教室を探す際、気を付けるポイント
  • おすすめのピアノ教室

について知って頂くことができます。

 

この記事を書いている私さとは、ASD・ADHDの特性を持つ男子学生の母でライターです。

息子は幼少期からピアノ・音楽教室・ドラム・プログラミング・英会話・スイミング・運動教室・塾など、様々な習い事を経験してきました。

 

発達障害を持つ子の習い事にピアノをおすすめする理由

 

一般に子供の発育にとても良いとされるピアノですが、発達障害を持つ子供の習い事としても非常におすすめです。

おすすめする理由を、脳科学の専門家の見解から我が家の息子の変化まで、色々織り交ぜてご紹介します。

理由1 「できなかったことが、できた!」自己効力感アップ

 

音楽を通して

「最初は難しいと感じた曲でも、練習していくうちに弾けるようになった。」

という経験をすることができます。

 

これから色々なことにチャレンジしていく上で、壁にぶつかり試行錯誤する…誰もが大人にまでに通る道だと思います。

壁にぶつかったとき、「自分はやればできる」と思えることが大事だと言われていますが、発達特性のある子供は、この「自分はやればできる」という感覚(=自己効力感)が育ちにくい傾向にあります。

凸凹ゆえに叱られやすかったり、努力しても難しいことが多くあるために、自己効力感が下がりやすいのです。

 

その自己効力感アップに非常に有効なのが、小さな成功体験を積み重ねること

音楽を通して、「やればできる」という成功体験を子供の頃に積み上げていくことができたら…。

お子さんが成長していく上で、きっと大きな財産になりますね。

 

 

<我が家のエピソード>

息子は自分の実力より少し難しい曲に出会ったときは

「あー!難しい。間違ってばかりだ!」

とイライラすることがありますが、その後に

「そうは言っても、練習しているうちに弾けるようになるしね…。」

と言ってとりあえず練習を続けます。

それは経験から、彼が学び取った大事な感覚です

そういった体験を小学生のうちから積み重ねるうちに、少し難しいことでも、「まぁ、とりあえずやってみるか。と思えるようになりました

もともと、特性のある子によく見られれる『0か100か思考』の完璧主義者なので、「とりあえず」と思えるようになったことは成長であり、本人も楽になったと思います。

 

 

理由2 脳の発達を促進、発達障害を緩和

 

「ピアノを弾くことで頭がよくなる」という話をよく聞きますが、ピアノを弾くと、左右の脳をつなげる「脳梁」が太くなると言われています。

 

脳科学研究で知られる武蔵野学院大学教授澤口俊之先生によると、ピアノは脳梁の太さだけでなく、脳の様々な部分に良い影響を与え、脳機能が活性化するのだそうです↓

「ピアノの稽古を語彙が増えるという論文もあります。左右の脳を繋げる脳梁という神経束の一種がありますが、ピアノをすると言語に関係する神経束(軸索)が5倍くらい太くなります。(中略)さらに平衡感覚や感情や思考に関係する小脳や、記憶に関係する海馬も、ピアノ練習時間の総量を増やせば増やすほど機能的に良くなるというデータがあります。本来脳は抑制と活性のバランスで動いているのですが、ピアノの即興をする時も前頭前野や頭頂葉がダイナミックに活動しています。これらは創造性や社会関係などに関係しています。つまりピアノによって脳の構造が良い方に変わるのです。科学的に実証されているものの中で、ピアノほど良いものはありません。」

「ピアノを弾くことでADHD(注意欠損多動性障害)などの発達障害が改善されることも実証されています。」

出典 『今こそ音楽を!第3章 脳科学観点から~澤口俊之先生インタビュー(2)』

今こそ音楽を!第3章 脳科学観点から~澤口俊之先生インタビュー(2) | 海外の音楽教育ライブリポート/菅野恵理子 | ピティナ・ピアノホームページ
「人生の成功に関係する全ての基礎がピアノで高められる」?澤口俊之先生(人間性脳科学研究所所長)インタビュー!ピアノで高められる力・ピアノが持つ潜在力を豊富な実証データとともに。?「今こそ音楽を!第3章」

 

 

『ピアノを弾く』と一口に言っても、以下のように脳は色々な部分が動き、体と連動していることがわかります。

① 楽譜を見る 

楽譜を見て、音符や記号などの情報を読み取る。

弾いている部分のやや先を見ています。)

② 考える

目で見た情報を処理して、指先に伝達する。

③ 動かす

両手を動かして鍵盤を弾く。

楽譜を見る間は鍵盤を見られないので、頭のイメージから指を正しい位置に移動させます。

④ 聴く 

音を耳で聴き、音を確認。

このような動きを1つの曲の中で何度も繰り返すので、脳の色々な部分を鍛え、連携を強めて脳全体を活性化させることができるのです。

 

このようなピアノによる脳の活性化の効能は、週に一回レッスンを受けるだけでも効果があるそうです。

「練習を毎日して、上手にならなければ効果がないのでは?」

というご心配はいりません。

練習嫌いでも、上手ではなくても、大丈夫です。

楽しくレッスンを続けていくだけでも、凸凹ちゃんの脳は活性化していきます。 

 

 

理由3 人前で発表する経験

 

人前で演奏する経験を積むことで、人前で自分を表現することに慣れていきます。

 

緊張の中で演奏する経験は、自分の感情をコントロールしたり、「自分は思ったより本番に強い。」「ある程度は緊張してもやれる。」など、自己理解にもつながるしょう。

そして、本番に向けて練習をし、照準を合わせる…というような経験も、「本番直前はあまり練習をしすぎない方がいいな。」「今回はもう少し前から練習すればよかった。」など、目標のために何かを成し遂げるために必要な学びを与えてくれると思います。

 

 

<我が家の場合>

あまり練習をしないのに、発表会では意外とうまくいく息子。

ただその直前はナーバスになって荒れます…。

その経験を繰り返すうち、「俺は本番には強い。」「大事な場面の前には緊張するけど、本番が始まったら意外と大丈夫。」という自分に気づくようになりました。

 

理由4 同じ趣味を持つ仲間づくり

 

この理由4はあくまで私の個人的な意見になります…。

大学生の頃、所属していたの音楽サークルの仲間が、今考えてみると結構個性的で特性のある人が一定数いたと思うのです(あくまで素人の感想です。本当にその人たちに特性があることを確認したわけではありません)。

一緒にグループを組んで演奏したり、好きな音楽の話をすることで、コミュニケーションがあまり得意ではない人たちも、音楽を媒介として仲間の中に溶け込んでいた印象があります。

趣味を同じくする仲間は、年齢や職業など関係なく、長く付き合っていけるのが魅力です。

 

 

発達障害を持つ子のピアノ教室を探す際のポイント

ポイント1 教室の種類を知る~療育か音楽教室か~ 

教室の種類としては、

  1. 健常児と同じ一般的な教室
  2. 音楽療育・ピアノ療育をやっている放課後等デイサービス 
  3. 放課後等デイサービスではないが障害を持つ子どもを対象としている教室

の選択肢があります。

 

1の健常児と同じ教室は、教室数が多い一方で、

「発達障害の子供を受け入れてくれるか?」

「受け入れてくれたとして、特性に配慮した指導をしてくれるか?」

など、実際に問い合わせてみなければわからない場合が多いです。

 

2の放課後等デイサービスは「音楽療育」を療育の一環としてやっており、音楽を通してコミュニケーション能力、体の機能の向上の含めた子供の発育を目指しています。

本格的にピアノの技能を身に着けたい人にとっては、少しもの足りない面があるかもしれません。

 

3は、発達障害を持つ子供の指導資格(アメリカの音楽療法士資格など)を持つ講師や、指導経験豊富な講師が障害を持つ子供向けのコースを設置している音楽教室です。

音楽の技能を身に着けられ、特性に配慮した指導もしてくれるので理想的ですが、教室の件数が少ないので、空きが少なく受講しにくいのが難点です。

 

ポイント2 グループ?個人?オンライン? 

 

音楽系の習い事では、大まかに分けてグループレッスンと個人レッスンがあります。

グループレッスンでは、他の子供と協調してアンサンブルを楽しむなど、良い面があるものの、発達凸凹さんが幼いうちは特に個人レッスンが無難ではないかと思います。

理由は、

  1. グループレッスンでは「順番が待てない」「自分がやりたかった」など、様々なことでお友達と衝突し、レッスン内容に集中できない可能性があること。
  2. 健常児よりやりたくないことが多いので、みんなと同じカリキュラムがこなせない場合があること。
  3. 遅れや理解しにくい部分のケアが十分でないこと
  4. 同じクラスの子供や保護者に対し、親が非常に気を遣うこと

などがあります。

 

<我が家の場合>

幼稚園入園前に「音楽面と一緒に社会性も向上すれば」という思いもあって、グループレッスンへ。

理由2のような「やりたくないことが多い」タイプだったので、やりたくない内容には絶対に参加しませんでした。理由4にもある通り、親が周りの親子に非常に気を使って、気疲れしてしまいました。

子供が辞めたがったので、1年弱で教室を辞めました。

音楽を楽しむのならば、無理をせず個人レッスンにすればよかったと思いました。

その後、1年生になって本人の希望でピアノのレッスンを受け始め(個人レッスン)、ピアノは現在まで続けています。

幼少期にグループレッスンを受けさせようとしている自分に、言葉をかけるとしたら…

迷わず、「そんなに無理して行かせなくていいよ。」ですw

 

 

コロナ禍以降は、オンラインでのピアノ教室も登場しています。

後ほど、こちらでご紹介しています。

オンライン教室なら、感覚過敏があったり、初めての場所や人が苦手…というお子さんでも比較的取り組みやすいですし、特性上送迎が大変という子でも受講することができます。

オンラインで慣れてきたら、教室に通う…という選択肢もありますね。

 

ポイント3 特性より本人の「やりたい」を優先

 

発達障害のある子は特に、「やりたい」と本人が言ってから始めることをおすすめします。

理由は、発達障害のある子は健常児よりやりたくない事柄が多い傾向があるから、

そして、やりたくないことに対する拒否感が強い子が多いからです。

 

一部の習い事の広告では、

「小さい頃からやらないと…」

「〇〇歳までしかこの能力は育ちません」

といった情報をよく耳にしますが、本人の意思に反しても得られるものは多くありません。

 

特性のある子に対しては、特に本人の意思をよく確かめることをおすすめします。

 

たとえ試しにやってみる…という場合でも、嫌がるようであれば早々にやめるなど、撤退する勇気も必要です。

 

反対に、本人の「やりたい」気持ちが強い場合には、手先が不器用とか音符を読むのが苦手など、特性上難しい部分があっても、環境が整えば楽しく続けられる場合が多いです。

 

ポイント4 理解のある指導者は必須

 

お子さんに発達障害がある場合、ピアノを続けていく上で

  • コツコツと練習するのが苦手
  • 何度言っても聞かない
  • 集中力が続かない
  • 楽譜を読むのが非常に遅い
  • 手先が不器用で、指があまり動かない

など、難しい面が出てくる場合もあります。

 

そこを叱らないで、褒め育ててくれる

そんな忍耐強さと優しさが、先生を見つける上で一番のポイントになるかと思います。

最近の習い事の先生たちは、優しい方が多いので、見つけるのにはあまり苦労しないかもしれません。

 

園や学校で、厳しく叱られることが多い子ならなおさら、習い事ではたくさんほめてもらえるといいですね。

 

レッスンを受ける上でつまづきそうなこと、心配なことは、習い事を始める前に先生に伝えておきましょう。

  

ポイント5 柔軟なカリキュラム

 

こだわりが強いタイプの子に当てはまるポイントがこれ。

勉強系や音楽系など教材がある習い事では、「その教材が嫌」という場合があります

 

特に大手の音楽教室では、「このコースはこの教材を使う」と決まっている場合があるので要注意。

(大手の教室でも、教材が決まっていないコースもあります。)

こだわりが強いタイプの子には、演奏する曲を選ぶことができる(先生が選んでくれる)教室の方が相性が良いです。

 

<我が家の場合>

息子は小さなころから「子供っぽいものが嫌い」なタイプ。

音楽教室特有の可愛らしいオリジナル曲が大嫌いだったので、先生がクラシックの定番曲から息子が好きそうなものを選んで下さっていました。

 

 

おすすめの教室

 

最後に、全国どこでも受講が可能な教室を二つご紹介します。

 

●椿音楽教室

 

↑関東・関西で200か所以上の教室を展開しています。

音楽教室には珍しくオンラインでの受講も可能。

11種類の音楽教室を開講しており、様々な楽器に対応しています。

60分間の無料体験レッスンが受けられます。

 

●シアーミュージック

 

↑北海道から九州まで、全国展開する音楽スクールです。

その人その人の個性に合ったマンツーマンレッスンが受けられます。

ピアノ以外にも様々な楽器のレッスンが受けられます。

WEB予約システムが採用されている点も便利ですね。

無料体験レッスンあり。

 

いかがでしたか?

お子さんが楽しんで続けられる何かが見つけられるといいですね。

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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