<2024年2月更新>(本ページはプロモーションが含まれています。)
今回は、発達特性を持つお子さんの中学受験について、第2弾です。
発達特性を持つお子さんは、その特性から通常とは違ったサポートが必要な場合があります。
一般に中学受験は、高校・大学受験より親のサポートが必要だと言われており、どのようなことに気を付けて保護者がサポートしていけばよいのか、気になるところです。
この記事を読んでいただければ
について知って頂くことができます。
この記事を書いている私さとは、ADHDとASDの特性を持つ2Eの息子の母で、ライターです。
息子は現在中学受験を経て、私立中高一貫校に通っています。
私自身、中高一貫校卒で、家庭教師・塾講師経験があります。
詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。
勉強法1 塾の選定 ~集団塾+家庭教師がおすすめ~
●可能であれば集団塾を利用
中学受験の場合、可能であれば集団塾に通う方が望ましいです。
理由は、集団塾は
- カリキュラムがある程度しっかりしていること
- 周りとの競争効果によりモチベーションを維持しながら勉強できること
以上の点で、中学受験の子供の学習にはとても有効だからです。
発達特性を持つお子さんであっても、集団塾で受験勉強を頑張っていけるタイプの子は少なからずいます。
ただ、集団塾に通えたとしても、先生や家族など周囲のサポートが必要な子も一定数いるのが現状ではないでしょうか。
集団塾では、勉強していく中で発達特性に基づいた困りごとが生じた場合、十分に対応してもらえないのでは…と心配ですが、そのような場合はどうすればいいのでしょうか。
●家庭教師によるサポート
我が家の場合は、集団塾に加え、家庭教師の先生にサポートしていただいた時期がありました。
経済的な面が気になるところですが、集団塾のオプション授業をなるべく抑えベーシックなものにして、塾の方の課金をあまりしませんでした。
その分、家庭教師の先生にフォローしていただくようにしたので、経済的な負担は大きくなりませんでした。
集団塾の講座をベーシックなものに抑えることによって、勉強量をこなせないことから来るカリキュラムの「消化不良」を防ぐこともできました。
今は、家庭教師でもオンライン受講が可能なので、従来であれば、おうちの方が留守で家庭教師の先生を家に上げられない…という時間帯でも勉強を見てもらえて、とても利用しやすくなっています。
家庭教師の先生を探すのは、発達障害に理解のある派遣先が安心です。受け入れてもらえるか問い合わせたり、理解のある先生か確かめる必要がありません。
↓発達障害専門のコースがあり、それぞれの特性に合った指導をしてもらえます。
また、体験授業は実際に担当する講師が行うという点が珍しく(通常は本部職員などが行います)、講師がその子の特性を理解して進められるかが大事ですから、授業を受けてみて相性を見極めてから始められるのは、とても安心できます。
先生との相性を慎重に判断したい凸凹さんには嬉しいポイントですね。
オンライン授業にも対応しています。
とりあえず体験授業を受けてから、検討してみるのもいいと思います。
個別塾を検討中の方もいらっしゃるかもしれませんが、我が家の場合は家庭教師を選択しました。
個別塾は基本、2~3人の生徒に1人の先生が付くので、上手く質問できる子がたくさん先生に指導してもらえる傾向があり、質問をすることが苦手でマイペースなわが子には合わないと判断したからです。
●集団塾が難しい場合
集団塾が難しい場合には、
- 家庭教師だけで対策をする(中学受験までのカリキュラムがしっかりしている会社がおすすめ)。
- 集団塾のオンライン講座と家庭教師を併用する。
あたりが現実的な選択肢かな、と思います。
塾や家庭教師を検討する際は、体験授業に申し込んで、その塾や家庭教師がお子さんに合っているか確かめてみましょう。
勉強法2 処理速度の遅さをサポートする
処理速度が遅めな子は、塾の課題に時間がかかったり、入試問題を解くときに時間切れになりやすいので、この点についての対策が必要になってきます。
比較的取り組みやすい対策として、以下のようなことが考えられます。
〈※時間配分のポイントとは〉
- 最初にざっと全体を見渡して大問ごとの時間の振り分けをする
- わからない問題をひとまず飛ばしてできる問題から解く
- 10分前になったら、飛ばした問題と見直しをする
このようなポイントを過去問やテストの中で 繰り返し練習していくことになります。
勉強法3 スケジュール管理は一緒に
発達に凸凹がある子の中には、時間の感覚がゆるかったり、先延ばし癖がある子も多くいます。
スケジュールの管理が苦手な場合には、保護者の方も一緒に考えるのがポイントです。
スケジュール管理は、一般的な小学生でもなかなか一人では難しいもの。
お子さんの意思を尊重する形であれば、保護者の方が積極的に手伝ってあげて構わない部分になります。
勉強法4 間違えの原因分析は親子で、見直しノートは親が作るという手も
一般に間違えの原因分析は小学生には難しいので、凸凹の有無は関係なく、保護者の方や家庭教師の先生と一緒に行うご家庭もあります。
また、見直しノートの作成は作業がほとんどで、勉強時間を圧迫してしまうという理由から、こちらも凸凹の有無は関係なく、保護者が担当するという場合も多いようです。
我が家の場合も間違えの原因分析を一緒にやった後、見直しノートは私が作っていました。
勉強法5 見学は早めに行って、イメージの苦手を補う
「勉強法」と言えるかは微妙ですが、こちらは大事な「やる気」に関しての工夫です。
勉強量を確保するために、やる気の維持は不可欠だと思いますが、
中学受験でやる気を引き出すために最も有効な方法は、
「志望校になりそうな学校を一緒見に行って、実際に通学している自分をイメージさせること」
だと言われています。
一般的には5年生から6年生のはじめにかけて、学校見学に行かれる方が多いそうですが、発達凸凹さん達は可能な限り早めに学校見学に行かれることをおすすめします。
イメージする力の弱い子が多いため、塾に通って勉強するだけでは、なかなか中学校に対する憧れを持ちにくく、モチベーションが上がりにくいためです。
息子も、学校見学に行ってはじめて志望校が決まり、そこから俄然やる気がアップし、成績が上がっていきました。
いかがでしたか?
発達凸凹さん達の中学受験は色々な面で工夫が必要ですが、親子で乗り越えることができれば、子供の成長につながりますし、進学すればより良い環境を手に入れることができます。
この記事が、中学受験を検討されているあなたのお役に少しでも立つことがあれば、とても嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
こちらの記事も是非どうぞ↓