<2025年3月更新> この記事にはプロモーションを含みます
▶ 発達障害を持つ子の中学受験が増加中
ここ数年、中学受験の受験者数は増加傾向にあり、少子化の中でも2025年は過去3番目に多い受験者数となりました。
そんな中、発達障害を持つお子さんも中学受験に挑戦するケースが増えているそうです。

どういう理由で発達障害を持つ子が中学受験をしているの?
▶ 発達障害を持つ子が中学受験をする理由
発達障害を持つ子の保護者の方が、中学受験を検討される理由として、
- 子供の特性に合う中学校に通わせたい。
- 高校受験は提出物など不利な要素が影響するので避けたい。
- 学力や個性が似ている仲間に出会える可能性が高いから。
- 小学校までの人間関係をリセットしたい。
このような理由があるようです。
中学受験をして、中高一貫校に通うメリットについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています↓

多様な教育方針や校風を持つ中高一貫校の中から、お子さんに合った学校を選択できること、あるいは高校受験にとらわれず自分の好きなことに打ち込める環境に身を置けることは、発達障害を持つ子にとって魅力的であり、中学受験を検討される方が増えていることは、自然な流れなのではないかと思います。
▶ 発達障害を持つ子の中学受験 特有の難しさと対策
発達障害を持つ子にとって様々なメリットがある中学受験ですが、一方で勉強を進めていくにあたり、発達障害特有の難しさがあることも事実です。

発達特性を持つ子が中学受験で困ることって、何なんだろう?
中学受験をしていると以下のような問題点が起こりがちです。
- 特性によっては集団塾が合わない場合がある。
- 塾の課題がこなせない。
- テスト・試験で時間不足になる。
- テスト・試験でミスを連発する。
- 計画を立てて勉強をすすめることが苦手。
1.特性によって集団塾が合わない場合がある
例えばこだわりが発動して先生の指示に従った問題解法を受け入れられなかったり、気が散りやすくて長時間の一斉授業に耐えられないような場合です。
進度の速い集団塾の中で勉強の進行を乱す子として叱られたり、本人がしんどくなる場合があります。
2.塾の課題がこなせない
処理速度が低めの子、勉強に長く集中できない子に起こりがちです。
集団塾は、発達特性のない子でもこなせないほどの課題がでることが多いので、場合によっては課題を調整してもらう必要があります。
3.テスト・試験で時間不足になる
こちらも処理速度が大いに関係しています。
テスト時間内に終了するよう、その子に合った「テストの受け方」の指導が必要な場合もあります。
4.テスト・試験でミスを連発する
特性のない子でもミスはでるものですが、ADHD傾向のある子は特に基本的なミスを連発してしまうことがあり、どんなミスをするのか、その対処法も併せて、その子の特性に応じて分析・指導する必要があります。
5.計画を立てて勉強を進めることが苦手
特性のない子でも、小学生が一人で勉強のスケジュールを考えて、遂行することは難しいのですが、発達特性のあるお子さんは特に、周囲の大人のサポートを必要とする場合が多いです。
▶ 発達障害を持つ子に合う中学受験のスタイルとは
特性を持つ子の中学受験は、これまでお話ししたように発達障害特有の難しさがあるので、その子の特性に合った受験勉強のスタイルを考えることがとても大切です。
▶▶ 特性に合った勉強スタイルを考える
①塾は可能ならば集団塾で(塾の規模は大きめ)
難しい部分は保護者がフォロー。必要に応じて家庭教師を検討。
↓
②大手塾が難しければ、特性に配慮してくれる中・小規模の集団塾を探す
この場合も保護者のフォロー、家庭教師が必要になる場合がある。
↓
③集団塾が難しい場合は、専門の家庭教師を考えてみる
勉強が得意で、ご家庭で少し工夫をすれば集団塾でやっていけるタイプの子ならば、大手集団塾に所属し、周囲の受験生と切磋琢磨して勉強していくことが良いでしょう。
中学受験の場合、特に上位校を目指すのであれば、大手集団塾に所属して充実したカリキュラムのもと勉強するのが、合格への最短距離だというのが一般的な考え方です。
戦略を考えなけばならないのは、それ以外のタイプの子供たち。
大手集団塾では難しい、あるいは一定のフォローが必要なお子さんについてです。
特性のない子供たちと同じように塾に通わせても、色々な壁にぶつかってしまい、親御さんは「中学受験は難しいのかな?」と思われるかもしれません。
しかしそれは、今の学習環境がお子さんに合っていないだけの事。
子供に合った環境で勉強を続けることができれば、中学受験が可能な場合も実は多いのです。
▶▶ まずは集団塾を検討
大手集団塾では難しい、またはそこで勉強していくには一定のフォローが必要なお子さんについては、その子の特性に合わせた受験勉強スタイルを考える必要があります。
その場合も、まずは集団塾を検討してみてください。
集団塾になるべく通う方が良い理由は以下の通りです。
- 集団塾は合格までに必要なカリキュラムがしっかりしていること
- 周りとの競争効果によりモチベーションを維持しながら勉強できること
- 様々な受験生のデータを持っているので、合格可能性の高い学校を判断しやすいこと
ただ、大手にこだわらなくても、特性に配慮して指導してくれる中・小規模の集団塾で十分という場合が多いのも事実です。
「子供の特性に合った環境」を求めて中学受験をされるのであれば、難関校にこだわらないというご家庭も多いのではないでしょうか。いわゆる「ゆる受験」が良いと思われる方もいらっしゃるでしょう。
このような場合、特性に配慮してくれる中・小規模の集団塾は強い味方です。
▶▶ 特性に配慮してくれる塾の見つけ方

でも、特性に配慮してくれる塾って、どうやって見つけるの?
広告などに「発達障害の子供対象」と明記してあればわかりやすいですが、それ以外の一般の塾でも、実は発達障害の子を受け入れる、指導のノウハウを持っている塾はたくさんあります。
以下のような塾であれば、発達障害を持つ子に向いている可能性があるので、目安にしてみてください。
- 習い事との両立など、様々なニーズを持った受験生が在籍している
- 合格実績だけがセールスポイントではない(難関校以外の受験生も尊重される)
- 1クラス当たりの人数が少ない
- 保護者の問い合わせに対し、「授業を妨げることが無ければ受け入れる」など、条件付きでも受け入れを明言してくれる
- 講師が経験豊か(色々な子供に対応してきた経験がある)
※上記はあくまで目安としてお考え下さい。この項目にあてはまる塾がすべて発達障害を持つ子供を受け入れてくれるというわけではありません。
▶▶ 塾のフォローに家庭教師も検討
保護者や家庭教師は何をフォローしなければならないのか
中学受験は保護者のフォローが不可欠です。その内容として
- スケジュール管理
- 教材の管理
- 送迎
- 体調管理
などは、よく知られています。
実は、塾によっては家庭でフォローしなければならない部分が他にもあります。
次のようなことを家庭でフォローすることが難しければ、塾に加えて家庭教師を…という選択肢を考える必要がでてくるかもしれません。
- 模試やテスト結果から弱点を見つけて強化する(間違えた問題を繰り返す、類題を解く)。
- 過去問を解き始めたら、捨て問以外の間違えた問題を繰り返し解き、マスターする(過去問を塾でやっても、ここまではフォローしてくれない塾が多い)。
- 解いた過去問の時間配分を振り返り、本番での時間配分の作戦を考える。
発達特性がなくても、小学校高学年でこれらを一人で出来る子はごく少数です。
発達障害を持つお子さんであれば、なおさら大人のフォローが必要な場合が多いでしょう。
保護者にとってもこれは難易度が高くないですか?
ですが、ある程度本気で受験勉強をしたことのある方なら、こういった勉強が大事だということはおわかりいただけると思います。
集団塾の課金を抑えれば、家庭教師の経済的な負担はあまり大きくない
家庭教師…と聞くと、経済的な面を心配される方が多いと思いますが、集団塾はベーシックなペースメーカーと割り切って追加の講座を取らず、個別対応が必要なことは家庭教師にお願いすれば、経済的な負担はあまり大きくなりません。
また、オンライン家庭教師を利用すれば、比較的予算を抑えて、全国各地にいる経験豊かなプロ家庭教師に依頼することができます。
オンライン家庭教師で画期的なシステムを導入
オンライン家庭教師マナリンク


600名を超えるプロ家庭教師が在籍する、オンラインの家庭教師システムです。
中学受験はもちろん、発達障害、不登校、苦手科目克服など、様々な専門性を持った講師が在籍しており、自己紹介動画やクチコミを見ながら、お子さんに合った講師を選ぶことができます。
1ヵ月から受講が可能で、短期間の受講が可能。
受講料も講師の紹介ページに明記されており、それ以上の課金はありませんから、とても分かりやすいです。
発達特性を持つ子の家庭教師は、講師との相性がとても大事です。
料金、講師の専門性などを検討したうえで、受講生側が講師を選べるシステムはあまりないので、どのような先生がいるのか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか?
この記事が中学受験をご検討中のあなたのお役に、少しでも立つことが出来たら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

