<2025年6月更新>
いよいよやってくる夏休み。
この記事を更新している時点で、夏休みまであと1か月となりました。
発達障害(ADHD・自閉症スペクトラム)、グレーゾーンのお子さんについて、こんなお悩みをお持ちではないですか?

夏休みは子供たちが家にいる時間が長いから、時間を持て余して大変…

一緒にいる時間が増えて、ついガミガミ叱りがちになる…
家に長時間いるのも大変だし、子供のためにお出かけを…と思っても、

出かけることがとても大変…
お子さんが幼いと、外出も本当に大変です。
この記事をお読みいただくと、
について知って頂くことができます。
1 発達障害の子と家で過ごす夏休みの工夫
1-1 安全ならOK!生活リズムはゆるく整える
安全に過ごせていれば、それでよい
夏休みの終わりに、「うまくいかなかったこと」として、保護者の方が多く口にするのは…、
- 生活のリズムが乱れてしまった
- 1日中、子供をガミガミ叱ってしまった
というもの。
「きちんと勉強習慣を身につけさせたい」
「色々な体験をさせてあげたい」
「お手伝いをさせたい」
「充実した夏休みに…」
と、保護者の方の夏休みに対する希望は色々ありますが、
夏休みで一番大切なことは、「しっかり休むこと」です!
ダラダラしていても。無意味に思えるような過ごし方をしていても。
お子さんはきちんとと休んでいます。
つまり、それだけで夏休みの目的は達成できているのです。
私達からは無意味に思えるような、だらだらと過ごす行動も、お子さんの成長には必要な場合も実は多いのだそうです。
「安全に過ごすことができていれば、それで良い」と割り切ることで、親も「○○させなきゃ。」という呪縛から解き放たれます。
生活のリズムを乱さない
「安全に過ごす」「休息をとる」ことにもう一つ加えるなら、新学期からのことを考えると、「なるべく生活のリズムが乱れないようにすること。」が大切ではないでしょうか。
多少ダラダラしていても、勉強が進まなくても、最低限のリズムが乱れていなければ、良しとする。
そうすることで、親御さんが叱る回数も少なくなります。
最低限のリズム維持のために、
- 食事の時間
- 就寝・起床の時間
を一定にするよう気を付けてあげれば、夏休みが終わって「大失敗」と言うことはありません。
他のことは多少上手くいかなくても、最低限のリズムが崩れていなければ、親御さんが「まぁいいか。」と思えることも大切です。
保護者の息抜きが大事
子供と長時間一緒にいる夏休みだからこそ、保護者の方の息抜きの時間も大切です。
どうしてもお子さんと一緒にいる時間が長くなる専業主婦や育休中の方、時短での勤務形態の方は特に、意識的に息抜きの時間を取ってください。
お子さんから離れるのが難しい場合は、この後でご紹介する室内遊びにお子さんが夢中になる間、お子さんを見守りながら
- おいしいスイーツを食べる
- 晩酌をする
- 映画を観る
- 推し活をする
などもいいですね。
そういう時は、家事も後回し。
是非、自分へのご褒美時間を作って頂きたいと思います。
保護者の方の心の休息は、お子さんに良い影響があります。
罪悪感を捨て、積極的にとってください。
1-2 夏休みがラクになるスケジュール表の工夫
夏休みを楽にするスケジュール表
「最低限の生活リズムをキープする」
「ガミガミ叱ることを避ける」
ために、とても有効な方法をご紹介します。
発達障害を持つお子さんの育児をされている方なら、ご存じの方も多いかもしれませんが、
スケジュール表の作成です。
お子さんと一緒に相談しながら、夏休みのはじめに休みの計画を立て、スケジュール表を作っておくことで、親子が衝突する数をかなり減らすことができます。
ことをおすすめします。
発達障害を持つ子の中には、目から入ってくる情報を受け取るのが得意な子と、反対に耳から入ってくる情報を受け取るのが得意な子がいます。
比較的多いのは前者で、視覚的な情報を受け取るのが得意な子は、「耳で聞いた説明は頭の中からすぐに消えてしまう」「情報を目で見ることができると解りやすく、安心する」という特徴を持っていることが多く、そのような子には情報を「見える化」することが有効です(視覚支援)。
「見える化」することによって、何度も注意されることを防ぐことができるほか、お子さんが自ら情報を確認して主体的に動くことも可能になります。
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スケジュール表の素晴らしい効果
- その日の予定やこの後することをわかりやすくして、安心感を与える
- 自分が行う活動やその準備を主体的に行うようになる
- 時間管理のスキルを学ぶことができる
- 親子で活動内容について相談して決めやすくなる
実はスケジュール表は、健常児にも良い効果があることが分かり、最近では療育園だけでなく、保育園や幼稚園で使われている場合も多いのです。
診断の有無に関わらず、作ってみると1日がスムーズに過ごせますよ。
スケジュール表の作成方法と注意点
スケジュール表を作ったり実行する際は、
- 余裕を持った時間設定にしておくこと
- 守れなくても叱るのではなく、守れるように一緒に修正し、考えること
がポイントとなります。
お子さん自身が、「スケジュール表を使うと1日が上手くいく!」と思えることが、スケジュールに従った行動につながるからです。
作成方法や注意点はこちらの記事もどうぞ↓

2 発達障害の子におすすめの室内遊びアイデア
おすすめ室内遊び
長い夏休み、比較的長い時間没頭してくれる遊びがあれば、保護者の方もホッと一息つけるはず。
息子や周りの凸凹さん達が好きだった室内遊びを集めてみました↓

楽しく認知機能を鍛える
室内遊びでご紹介したものに加え、少しお勉強っぽいものにもチャレンジしてもらいたい親御さん向け。
楽しく遊びながら、認知機能や思考力を鍛えて学習の準備ができるのでおすすめです。
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文章読解力と算数の力が同時に身に付きます。
中学受験を視野に入れているお子さんの幼児・低学年時の準備としても最適。
図形や数のシリーズもあります。
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定番になりつつあるコグトレ。
認知機能を様々な方法で鍛えるので、学習の土台作りになります。
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<我が家のエピソード>
我が家では、子供たちが小さい頃、夏休みは毎日のようにおうちプールを開催していました。
幸い中庭があったので、木陰に小さなプールを二つ組み合わせ、(「おすすめ室内遊び10選」の記事でもご紹介した)ボーネルンドのアクアプレイも設置して、2,3時間、飽きずに遊べるようにしていました。
私は、木陰で危険が無いように見守っているだけ。
程よく体力も使い、外に遊びに行かなくても良いので助かりました。
住宅事情によって、おうちプールはできない場合もあるかもしれませんが、「これをやっておけば間違いない」というものがいくつかあると楽ですね。
(「おすすめ室内遊び10選」の記事も参考にしてみてください。)
外出も無理のない範囲で行きましたが、外出療育をしてくれる放課後等デイも助かる存在でした。自然体験を色々とさせてくれる放デイで、デイキャンプや川遊びなど、様々な場所に連れて行ってもらいました。
その間、普段は息子に合わせることが多い娘のために、娘の希望する場所に出かけることもありました。
3 発達障害の子と無理しない外出の工夫
- 慣れない場所が苦手
- 人や刺激の多い場所が苦手
発達障害を持つ幼いお子さんには、このような辛さを抱える子がいます。
このような子達を、良かれと思って人の多い観光地やテーマパークなどに連れて行くと、親子で辛い思いをすることがあります。
お子さんがそのような場所は苦手なようであれば、無理してそういった場所に出かける必要はないのです。
代り映えのしない、いつもの場所で大丈夫。
(大人が飽きるという場合があるかもしれませんが…)
刺激の多い場所は成長すると行けるようになる場合も多いので、成長してから楽しむという考え方もあります。
お出かけのコツについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください↓

4 発達障害の子におすすめの外出先5選
発達障害を持つ子が幼い間、外出は、安心できる場所、慣れている場所、お子さんの好みに合ったいつもの場所で全く問題ありません。
「少し落ち着いてきたので、新たな経験をさせてみたい」という場合には、こちらの記事を参考にしてみてください↓

凸凹さん達と比較的相性がよく、発達面にも役立つ外出先をまとめました。
いかがでしたか?
幼い凸凹さんと一緒の夏休み、何かと大変なこともあるかもしれませんが、この記事が少しでもお役に立つことがあれば、私も幸せです。